コタツの下で コタツに入った私の膝の上で、前足なめなめ 今日で、おむすびが旅立って6年になる。 私は家中にいくつもおむすびの写真を置いて、おむすびの毛玉を常時持ち歩いている。 季節のうつろいを感じるたびに、おむすびのことを思い出す。 どの季節にも、おむすびは私の記憶の中で生き続けている。 ノラ猫の冬 おむすびは近所をうろつくノラ猫だった。 あるお宅の敷地に居場所を与えられて、エサももらっていたようだった。 よくここらへんに居た あの頃の私は猫に無関心で、飼うなら犬だと思っていた。 情が移るととことんまで愛情を注いでしまうので、ノラ猫とは関わり合うことを避けていた。 今でも思い出すと辛いのは、冬のおむすびだ。 外出して家に帰る途中、おむすびがついてきてしまったことがある。 一緒に歩いていた三太が、おむすびを見つけて気を引いたからだ。 結局おむすびはうちまでついてきてしまった。 おむすびを手ぶ