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苦手から始める作文教室の検索結果1 - 3 件 / 3件

  • 第3回 他人が読まない文章に価値はあるか|苦手から始める作文教室|津村 記久子|webちくま

    作文の題材が友達に話したいことでいいのなら、SNSへ書き込めばいいのでは? 作文の多くは、自分以外ほとんど誰も読むことのない文章だけれど、そこにどんな意味があるのだろう。 前回まででは「作文は友達に言いたいことがあれば書ける」と書きました。例としてわたしは、引っ越した先の家賃が高いので、安いPBのお菓子とうまい棒ばかり食べている、という話をえんえんと書きました。きわめてどうでもいい話です。それでも作文という枠組みの中ではべつに書いていい、という話でした。 この書き出しを書きながら、私は「そんなことをして何になる」という声が聞こえてきそうだと思いました。そもそも友達がその話を聞いてくれるなら友達にすればいいし、友達が聞いてくれそうにない話でも、SNSに書き込めばいいんじゃないの。そのほうが誰かが読んでくれてリプライをくれたりとか、〈いいね〉をつけてくれるかもしれないからそのほうがいいんじゃな

      第3回 他人が読まない文章に価値はあるか|苦手から始める作文教室|津村 記久子|webちくま
    • 第1回 自由作文のテーマをどう選ぶのか|苦手から始める作文教室|津村 記久子|webちくま

      芥川賞作家の津村さんによる、小学生から大人までの作文講座。津村さんの告白「実は作文が苦手です」から始まる衝撃の第1回。果たしてなぜ津村さんは作文が苦手で、それをどう克服しているのでしょう。 はじめに、自己紹介をさせていただければと思います。名前は、津村記久子といいます。わたしの職業は小説家です。1978年生まれです。この文章が読まれるのがいつかはわかりませんが、たぶん40歳よりは年がいっていて、50歳まではまだ、という中年のメガネをかけた女がこれを書いているということで想像していただいてだいたいあってると思います。2021年のこの文章を書いている時点で43歳で、27歳で小説の賞をいただいて「小説家」と名乗ってよくなってから、16年ぐらいの間、小説を始めとした文章を書いて働いています。 わたしは、絵本が大好きだった幼稚園の年長さんの時ぐらいに、こういうもの(絵本)を作る人、つまり作家になりた

        第1回 自由作文のテーマをどう選ぶのか|苦手から始める作文教室|津村 記久子|webちくま
      • 苦手から始める作文教室|webちくま

        1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、2013年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2017年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、2020年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。他に『サキの忘れ物』『とにかくうちに帰ります』『まともな家の子どもはいない』『アレグリアとは仕事はできない』などの著書がある。 ABJマークは、こ

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