〇農林水産省で官房長などを務めた荒川隆さんの近著『食料安全保障と農政改革』を贈呈いただいた。日本農業新聞に連載しているコラム「農政岡目八目」をまとめたものだ。 4月16日のコラムでは、政府備蓄米を放出してもちっとも小売り米価が下がらないという世間の騒ぎを受けて、「必要なのは、米国の脅しに屈して行き当たりばったりの対応をすることではなく、半世紀余り続いてきた減反政策を見直し、主食たる米が過不足なく安定供給できる体制をつくるための政策を信念を持って構築しその財源を確保することだ」としている。 そして、「あることないこと大騒ぎしている識者のいい加減なアジ演説を聞くくらいなら、メディアもこのような客観的な発信を取り上げるべきだろう」として、「おコメの需給と価格に関するエビデンス」という政策研究大学院大学特任教授による分析を紹介している。さっそく客観的なデータを基にまじめな検証を行っているこの資料を