社会人として仕事をこなし、歳を取っていくとそのうち定年になり、仕事から解放されます。 しかし、仕事で使っていた時間を定年後はどのように使っていくか、特に仕事以外の趣味を持っていない人や仕事に全てを捧げていた人は悩むのではないかと思います。 何か新しいことは始めた方が良いんじゃないかとか・・・、日常生活が変わったことで、慣れないのか、物足りなさがあるのか・・・ そんな定年後の生活を描いた作品が今回紹介する『定年ゴジラ』。 銀行員として42年間真面目に勤め上げて定年を迎えて退職した山崎さんが、定年後の家族・住んでいる街・周りとの付き合いを描いた物語です。 『定年ゴジラ』の魅力と見所 【1】登場人物の現役時代は辣腕だった 定年になって仕事から離れると、現役時代の面影は段々薄れていってしまうものなのですが、みんな現役時代はそれなりの会社・地位にいました。 町内会長は大手広告店で、野村さんは運送業で