研究者らは長い間、天の川銀河は40〜50億年後にアンドロメダ銀河と衝突すると考えてきた。このイラストは、40億年後の夜空を描いたもの。最初の接近の後、アンドロメダ銀河が潮汐力によって引き伸ばされ、天の川銀河もまた歪んでいる様子が示されている。(Illustration by NASA, ESA, Z. Levay and R. van der Marel (STScI), and A. Mellinger) 1世紀以上にわたり、天文学者たちは、われわれがいる天の川銀河の隣にある巨大なアンドロメダ銀河が、こちらに向かって猛スピードで接近してくる様子を観測してきた。ハッブル宇宙望遠鏡を使った近年の観測結果も、長く語られてきた予言を裏付けているかのように思われた。つまり、今から40〜50億年後、ふたつの銀河は衝突し、融合してとてつもなく大きな新しい銀河ができるというものだ。 しかし、このふたつの