世の中の状況によって交通ルールが次々と変わるなか、ついに「奥の手」が使われることになりそうです。 それは、走行中にアクセルを踏んでも「一定速度以上ではクルマが加速しなくなる」速度抑制装置(スピードリミッター)のことです。 2020年6月2日、衆議院本会議で改正道路交通法が可決、成立しました。今回の改正でもっとも注目されるのは、あおり運転についてです。 「悪質・危険運転者対策の推進に関する規定の整備」として、妨害運転に対する罰則を創設。あおり運転をしたり、高速道路でほかのクルマを停止させるなどの危険行為は、最高で5年以下の懲役、または100万円以下の罰金に科せられます。施行は6月30日になる見通しです。 あおり運転は、2019年に常磐道などで発生した事案がテレビなどで数多く報道されるなど、大きな社会問題となりましたが、これまで罰則規定がなかったあおり運転について行政処分を含めた厳しい対応とな