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鳥山石燕の検索結果1 - 6 件 / 6件

  • 怠けていると火間虫入道になっちゃうぞ! 【再読】 ~鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    前回は山東京伝が妖怪化したヘマムショ入道を紹介しましたが、このブログでおなじみの妖怪画家鳥山石燕も、ヘマムショ入道を元にした妖怪を描いています。 百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2] - 国立国会図書館デジタルコレクション 鳥山石燕『今昔百鬼拾遺《こんじゃくひゃっきしゅうい》』(安永十[一七八一]年刊) ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 火間蟲入道《ひまむしにうだう》 「人生《じんせい》勤《つとむ》るに有り、勤る時ハ匱《とぼし》からず」と言えり。 生《い》きて時《とき》に益《えき》無く、うかり/\と、間《ひま》を盗ミて一生《いつしやう》を送る者ハ、死しても其の灵《れい》、火間虫夜《ひまむしよ》入道《にうだう》と成りて、燈《ともしび》の油《あぶら》を舐《ねぶ》り、人の夜作《よなべ》を妨《さまた》ぐるとなん。 今、訛《あやま》りて「ヘマ

      怠けていると火間虫入道になっちゃうぞ! 【再読】 ~鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    • 骨女 ~鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

      なんだか骨女に興味を持たれた方が多かったので、kihiminhamame.hatenablog.com 今回は鳥山石燕《とりやませきえん》『今昔画図続百鬼《こんじゃくがずぞくひゃっき》』[安永八(一七七九)年刊]から「骨女」をヾ(๑╹◡╹)ノ" 今昔画図続百鬼 - Wikipedia 【原文(翻刻)】 骨女《ほねおんな》 これハ御伽《おとぎ》ばうこに見えたる年ふる女の骸骨《がいこつ》牡丹《ぼたん》の燈籠《とうらう》を 携《たづさ》へ人間《にんげん》の交《まじハり》をなせし形《かたち》にしてもとハ剪燈新話《ゼんとうしんわ》のうちに 牡丹燈記《ぼたんとうのき》とてあり 【原文(補足表記)】 骨女《ほねおんな》 是ハ『御伽婢子《おとぎばうこ》』に見えたる、年古《としふ》る女の骸骨《がいこつ》、牡丹《ぼたん》の燈籠《とうろう》を携《たづさ》へ、人間《にんげん》の交ハりを為《な》せし形《かたち》にし

        骨女 ~鳥山石燕『今昔画図続百鬼』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
      • 「袋貉(ふくろむじな)」~鳥山石燕作『百器徒然袋』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

        では、鳥山石燕作『百器徒然袋』(文化2[[1805]年刊)の「袋貉《ふくろむじな》」の項を読んでみたいと思います。 前回をご覧になってない方は、先に前回の記事からご覧くださいませヾ(๑╹◡╹)ノ" kihiminhamame.hatenablog.com 百鬼徒然袋 3巻. [2] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 【原文】 「袋貉《ふくろむじな》」 穴の貉の直《あたひ》をするとハ、覚束《おぼつか》なきことの喩《たと》へに言へり。 袋の中《うち》の貉も同じ事ながら、鹿を追ふ猟師の為にハ、真《まこと》に袋の物を探るが如くならん、と夢の中《うち》に思ひぬ。 【現代語訳】 「袋貉《ふくろむじな》」 「穴の貉《むじな》の直《あたい》をする」という言葉は、「あてにならないこと」のたとえに使います。 「袋の中

          「袋貉(ふくろむじな)」~鳥山石燕作『百器徒然袋』より~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
        • 『怪物画本』の序文を読んでみたよ ~鳥山石燕の妖怪画のパクり本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

          『怪物図本』の妖怪の画像自体は良く見かけるんですけど、そういえば、序文に何が書いてあるかって、私が知る限りほぼ触れられていなかった気がします。 でも、こういう序文みたいな箇所に重要なことが書かれていることも多いので、誰も読んでくれないなら、自分で読んでみるしかないでしょということで。 ◆『怪物画本《かいぶつえほん》』[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写] 怪物画本 巻1 - 国立国会図書館デジタルコレクション ※赤字の書入れ等は筆者。 【原文】【現代語訳】 怖き物ゝ見まほしかるは、並《な》べての世の人心《ひとごゝろ》にて、百鬼夜行の圖の遍《あまね》く世に持て囃《はや》さるゝの然《さ》る故なめりし。 全ての世の中の人は、怖いものを見たがる性分ですから、百鬼夜行の図が広く世の中で人気があるのです。 然《しか》は有れど、いミじき繪巻物と言ふも

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          • 『怪物画本』全妖怪画像 ~鳥山石燕の妖怪画のパクり本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

            『怪物画本』は、明治時代に出版された、妖怪画集です。 ですが、その実態は、鳥山石燕の妖怪画を、まんま模写しただけのパクり画集です。 そこで、意味があるかどうかはわからないのですが、『怪物画本』の全妖怪図と元になった鳥山石燕の妖怪画を並べてみました。 詳細をご覧になりたい方は、別館の方のリンクを貼っておきましたので、そちらをご覧ください。 ◆『怪物画本《かいぶつえほん》』[明治十四(一八八一)年刊、李冠光賢《りかんみつかた》画、鍋田玉英《なべたぎょくえい》模写] 怪物画本 巻1 - 国立国会図書館デジタルコレクション 怪物画本 | 貴重書・特殊コレクション ※鳥山石燕の妖怪画の出典はリンク先参照。 ※左が『怪物画本』で右が鳥山石燕の妖怪画 [1]「相生松の精(木魅)」 江戸妖怪界隈 : [1]相生松の精 VS 木魅 ~『怪物画本』VS 鳥山石燕~ [2]「鵼」 江戸妖怪界隈 : [2][3]

              『怪物画本』全妖怪画像 ~鳥山石燕の妖怪画のパクり本~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
            • こちらが本物の青女房です ~鳥山石燕~『怪物画本』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

              『怪物画本』では、石燕の青行灯という妖怪が、なぜだか青女房という名前に変えられているんですよね。 江戸妖怪界隈 : [10]「青行灯」~徹底検証!『怪物画本』と鳥山石燕の妖怪画~ でも、青女房は青行灯の別名なのではなく、青女房という妖怪は、別にいるのです。 というわけで、今回はリアル青女房をご紹介。 『今昔画図続百鬼』巻二「青女房」[安永八(一七七九)年刊、鳥山石燕作画] https://library.si.edu/digital-library/book/konjakuzokuhyak2tori ※赤字の書入れ等は筆者。 【原文】【現代語訳】 靑女房《あをにようばう》 青女房《あおにょうぼう》 荒《あ》れたる古御所《ふるごしよ》にハ、青女房とて女官《にようくハん》の形せし妖怪《ようくハい》、茫《ぼう》/゛\眉《まゆ》に、鉄漿《かね》黒々と付けて、立ち舞ふ人を窺《うかゞ》ふとかや。 荒れ

                こちらが本物の青女房です ~鳥山石燕~『怪物画本』~ - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
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