【12月8日 AFP】フランス警察は7日、高齢者宅でトコジラミ(ナンキンムシ)がいないにもかかわらず駆除を行い、高額な料金を請求したとして、詐欺の疑いで男2人を逮捕した。 男2人は同国東部で90歳以上の女性を主に狙って電話をし、住んでいる地域でトコジラミがまん延していると告げていた。 今秋フランスで広がったトコジラミへの恐怖心に付け込み、保健当局者を装い標的の家に侵入。噴霧器を使ってトコジラミを駆除するふりをした。さらに、トコジラミよけと称する軟こうも提供していたが、実際はただのユーカリの香りのクリームだった。 クレジットカードでの支払いのみ受け付け、1件につき300~2100ユーロ(約4万7000~33万円)を請求していた。 詐欺罪の告訴9件を受けて警察が捜査を行っていた。当局によると、計48人が被害に遭った。 警察は容疑者2人を特定・監視し、東部ストラスブールで犯行を終えて被害者宅を出