日本列島が沸いたWBCは、侍ジャパンの世界一で幕を閉じた。すべてがドラマチックで、色々なヒューマンストーリーのあった大会だったといえる。 投手コーチとしてベンチ入りした千葉ロッテマリーンズの吉井理人監督(57歳)も世界一のメンバーの一人となった。メジャーで162試合に登板をして32勝。メッツ、ロッキーズ、エクスポズでプレーした実績十分の元メジャーリーガーは世界最強投手陣を束ねる立場として頭を巡らせた。そして様々な思い出の詰まるアメリカに日本代表のコーチという形で舞い戻り、日本3度目の世界一に貢献した。 縁だった。栗山英樹監督とはファイターズで投手コーチを務めていた時、共に戦った。そして世界への舞台で一緒に戦わないかと誘われた。若い侍の中心的存在だったダルビッシュ有、大谷翔平とも北海道日本ハムファイターズで一緒だった。その後、マリーンズの投手コーチ時代に令和の怪物・佐々木朗希と巡り合い、侍ジ