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  • 貴公子二人 前夜の騒ぎを思い出す💦【源氏物語115第七帖 紅葉賀17】源氏と頭中将は詰所で会う。真面目な顔を作りつつも 源典侍の事もあって目が合うと微笑まれる。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

    🌷昼近くになって殿上の詰め所へ二人とも行った。 取り澄ました顔をしている源氏を見ると中将もおかしくてならない。 その日は自身も蔵人頭《くろうどのかみ》として 公用の多い日であったから至極まじめな顔を作っていた。 しかしどうかした拍子に目が合うと互いにほほえまれるのである。 だれもいぬ時に中将がそばへ寄って来て言った。 「隠し事には懲りたでしょう」 尻目《しりめ》で見ている。 優越感があるようである。 「なあに、それよりもせっかく来ながら無駄だった人が気の毒だ。 まったくは君やっかいな女だね」 秘密にしようと言い合ったが、 それからのち中将はどれだけあの晩の騒ぎを言い出して 源氏を苦笑させたかしれない。 それは恋しい女のために受ける罰でもないのである。 女は続いて源氏の心を惹《ひ》こうとして いろいろに技巧を用いるのを源氏はうるさがっていた。 中将は妹にもその話はせずに、 自分だけが源氏を

      貴公子二人 前夜の騒ぎを思い出す💦【源氏物語115第七帖 紅葉賀17】源氏と頭中将は詰所で会う。真面目な顔を作りつつも 源典侍の事もあって目が合うと微笑まれる。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
    • 頭中将 暴走🏃‍♂️💨【源氏物語112 第七帖 紅葉賀14】源典侍と過ごしていると、頭中将は顔を隠して乱入する。源氏は典侍の恋人の修理大夫と思い直衣を抱えたまま隠れる‥頭中将は屏風をバタバタ大暴れ‥ - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

      源氏は女と朗らかに戯談《じょうだん》などを 言い合っているうちに、 こうした境地も悪くない気がしてきた。 頭中将は源氏がまじめらしくして、 自分の恋愛問題を批難したり、 注意を与えたりすることのあるのを口惜《くちお》しく思って、 素知らぬふうでいて源氏には隠れた恋人が幾人かあるはずであるから、 どうかしてそのうちの一つの事実でもつかみたいと常に思っていたが、 偶然今夜の会合を来合わせて見た。 頭中将はうれしくて、こんな機会に少し威嚇《おど》して、 源氏を困惑させて懲りたと言わせたいと思った。 それでしかるべく油断を与えておいた。 冷ややかに風が吹き通って夜のふけかかった時分に 源氏らが少し寝入ったかと思われる気配を見計らって、 頭中将はそっと室内へはいって行った。 自嘲《じちょう》的な思いに眠りなどにははいりきれなかった源氏は 物音にすぐ目をさまして人の近づいて来るのを知ったのである。 典

        頭中将 暴走🏃‍♂️💨【源氏物語112 第七帖 紅葉賀14】源典侍と過ごしていると、頭中将は顔を隠して乱入する。源氏は典侍の恋人の修理大夫と思い直衣を抱えたまま隠れる‥頭中将は屏風をバタバタ大暴れ‥ - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
      • 源典侍‥源氏のアラフィフの恋人 【源氏物語111 第七帖 紅葉賀13】頭中将も源氏も源典侍の恋人になった。雨上がりに美しく琵琶を弾く源典侍 源氏は催馬楽を歌う。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

        🌷頭中将《とうのちゅうじょう》の耳にそれがはいって、 源氏の隠し事はたいてい正確に察して知っている自分も、 まだそれだけは気がつかなんだと思うとともに、 自身の好奇心も起こってきて、 まんまと好色な源典侍の情人の一人になった。 この貴公子もざらにある若い男ではなかったから、 源氏の飽き足らぬ愛を補う気で関係をしたが、 典侍の心に今も恋しくてならない人はただ一人の源氏であった。 困った多情女である。 きわめて秘密にしていたので頭中将との関係を源氏は知らなんだ。 御殿で見かけると恨みを告げる典侍に、 源氏は老いている点にだけ同情を持ちながらも いやな気持ちがおさえ切れずに長く逢いに行こうともしなかったが、 夕立のしたあとの夏の夜の涼しさに誘われて 温明殿《うんめいでん》あたりを歩いていると、 典侍はそこの一室で 琵琶《びわ》を上手に弾《ひ》いていた。 清涼殿の音楽の御遊びの時、 ほかは皆男の

          源典侍‥源氏のアラフィフの恋人 【源氏物語111 第七帖 紅葉賀13】頭中将も源氏も源典侍の恋人になった。雨上がりに美しく琵琶を弾く源典侍 源氏は催馬楽を歌う。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
        • 熟女を巡って貴公子二人 大騒ぎの夜【源氏物語114 第七帖 紅葉賀16】源典侍は二人の指貫や帯をもたせてよこした。頭中将は 破けた源氏の直衣の袖を、源氏は頭中将の縹(はなだ)の帯を返した。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

          源氏は友人に威嚇《おど》されたことを残念に思いながら 宿直所《とのいどころ》で寝ていた。 驚かされた典侍は 翌朝残っていた指貫《さしぬき》や帯などを持たせてよこした。 「恨みても 云《い》ひがひぞなき 立ち重ね 引きて帰りし 波のなごりに 悲しんでおります。 恋の楼閣のくずれるはずの物がくずれてしまいました」 という手紙が添えてあった。 面目なく思うのであろうと源氏はなおも不快に昨夜を思い出したが、 気をもみ抜いていた女の様子に あわれんでやってよいところもあったので返事を書いた。 荒《あれ》だちし 波に心は騒がねど よせけん 磯《いそ》を いかが恨みぬ とだけである。 帯は中将の物であった。 自分のよりは少し色が濃いようであると、 源氏が昨夜の直衣に合わせて見ている時に、 直衣の袖《そで》がなくなっているのに気がついた。 なんというはずかしいことだろう、 女をあさる人になればこんなことが

            熟女を巡って貴公子二人 大騒ぎの夜【源氏物語114 第七帖 紅葉賀16】源典侍は二人の指貫や帯をもたせてよこした。頭中将は 破けた源氏の直衣の袖を、源氏は頭中将の縹(はなだ)の帯を返した。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
          • 源氏‥まさかの間男状態💦【源氏物語113 第七帖 紅葉賀15】顔を隠した頭中将に踏み込まれ 着物抱えて隠れる源氏‥わくわくしながら暴れる頭中将 拝む源典侍‥すでにカオス💦 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

            自分であることを気づかれないようにして去ろうと 源氏は思ったのであるが、 だらしなくなった姿を直さないで、 冠《かむり》をゆがめたまま逃げる後ろ姿を思ってみると、 恥な気がしてそのまま落ち着きを作ろうとした。 中将はぜひとも自分でなく思わせなければならないと知って 物を言わない。 ただ怒ったふうをして太刀《たち》を引き抜くと、 「あなた、あなた」 典侍は頭中将を拝んでいるのである。 中将は笑い出しそうでならなかった。 平生|派手に作っている外見は 相当な若さに見せる典侍も年は五十七、八で、 この場合は見得《みえ》も何も捨てて 二十《はたち》前後の公達《きんだち》の中にいて 気をもんでいる様子は醜態そのものであった。 わざわざ恐ろしがらせよう自分でないように見せようとする不自然さが かえって源氏に真相を教える結果になった。 自分と知ってわざとしていることであると思うと、 どうでもなれという気

              源氏‥まさかの間男状態💦【源氏物語113 第七帖 紅葉賀15】顔を隠した頭中将に踏み込まれ 着物抱えて隠れる源氏‥わくわくしながら暴れる頭中将 拝む源典侍‥すでにカオス💦 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
            • 源氏 イケてる熟女との恋💖【源氏物語110 第七帖 紅葉賀12】源典侍😘とのやりとりを父帝に見られ 不釣り合いな恋だと笑われる。 御所では意外な恋だと噂になる。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

              はなやかな絵をかいた紙の扇で 顔を隠すようにしながら見返った典侍の目は、 瞼《まぶた》を張り切らせようと故意に引き伸ばしているが、 黒くなって、深い筋のはいったものであった。 妙に似合わない扇だと思って、 自身のに替えて源典侍《げんてんじ》のを見ると、 それは真赤な地に、青で厚く森の色が塗られたものである。😘 (🎄🎅クリスマスカラーですねん🤭) 横のほうに若々しくない字であるが上手に 「 森の下草老いぬれば 駒《こま》もすさめず 刈る人もなし」 という歌が書かれてある。 厭味《いやみ》な恋歌などは書かずともよいのにと 源氏は苦笑しながらも、 「そうじゃありませんよ、 『大荒木の 森こそ夏の かげはしるけれ(森は夏の盛りと見受けられるようだ) で盛んな夏ですよ」 こんなことを言う恋の遊戯にも不似合いな相手だと思うと、 源氏は人が見ねばよいがとばかり願われた。 女はそんなことを思ってい

                源氏 イケてる熟女との恋💖【源氏物語110 第七帖 紅葉賀12】源典侍😘とのやりとりを父帝に見られ 不釣り合いな恋だと笑われる。 御所では意外な恋だと噂になる。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
              • 元気イキイキhappyアラフィフ源典侍🌷【源氏物語139 第九帖 葵12】祭りの日、源氏は 源典侍に車の場所を譲ってもらう🚘 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                今日も町には隙間《すきま》なく車が出ていた。 馬場殿あたりで祭りの行列を見ようとするのであったが、 都合のよい場所がない。 「大官連がこの辺にはたくさん来ていて面倒な所だ」 源氏は言って、 車をやるのでなく、停《と》めるのでもなく、 躊躇《ちゅうちょ》している時に、 よい女車で人がいっぱいに乗りこぼれたのから、 扇を出して源氏の供を呼ぶ者があった。 「ここへおいでになりませんか。 こちらの場所をお譲りしてもよろしいのですよ」 という挨拶である。 どこの風流女のすることであろうと思いながら、 そこは実際よい場所でもあったから、 その車に並べて源氏は車を据《す》えさせた。 「どうしてこんなよい場所をお取りになったかと うらやましく思いました」 と言うと、 品のよい扇の端を折って、それに書いてよこした。 はかなしや 人のかざせる あふひ故《ゆゑ》 神のしるしの 今日を待ちける 注連《しめ》を張っ

                  元気イキイキhappyアラフィフ源典侍🌷【源氏物語139 第九帖 葵12】祭りの日、源氏は 源典侍に車の場所を譲ってもらう🚘 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                • 【源氏物語686 第21帖 乙女41】惟光《これみつ》は典侍《ないしのすけ》の職が一つあいてある補充に娘を採用されたいと申し出た。源氏もその希望を叶えると聞いて 若君は聞いて残念に思った。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                  五節の舞い姫は皆とどまって 宮中の奉仕をするようとの仰せであったが、 いったんは皆退出させて、 近江守《おうみのかみ》のは唐崎《からさき》、 摂津守の子は浪速で祓いをさせたいと願って自宅へ帰った。 大納言も別の形式で宮仕えに差し上げることを奏上した。 左衛門督《さえもんのかみ》は娘でない者を 娘として五節に出したということで問題になったが、 それも女官に採用されることになった。 惟光《これみつ》は典侍《ないしのすけ》の職が 一つあいてある補充に娘を採用されたいと申し出た。 源氏もその希望どおりに 優遇をしてやってもよいという気になっていることを、 若君は聞いて残念に思った。 自分がこんな少年でなく、 六位級に置かれているのでなければ、 女官などにはさせないで、 父の大臣に乞《こ》うて同棲を黙認してもらうのであるが、 現在では不可能なことである。 恋しく思う心だけも知らせずに終わるのかと、

                    【源氏物語686 第21帖 乙女41】惟光《これみつ》は典侍《ないしのすけ》の職が一つあいてある補充に娘を採用されたいと申し出た。源氏もその希望を叶えると聞いて 若君は聞いて残念に思った。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
                  • 【源氏物語635 第20帖朝顔17】五の宮様のお居間から退出した源氏。その時に 尼になって女五の宮のお弟子分でお仕えしている源典侍に会う。今でも息災であったことに驚く。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

                    源氏はまず宮のお居間のほうで例のように話していたが、 昔話の取りとめもないようなのが長く続いて 源氏は眠くなるばかりであった。 宮もあくびをあそばして、 「私は宵惑《よいまど》いなものですから、 お話がもうできないのですよ」 とお言いになったかと思うと、 鼾《いびき》という源氏に馴染《なじみ》の少ない音が聞こえだしてきた。 源氏は内心に喜びながら宮のお居間を辞して出ようとすると、 また一人の老人らしい咳をしながら御簾《みす》ぎわに寄って来る人があった。 「もったいないことですが、 ご存じのはずと思っておりますものの私の存在を とっくにお忘れになっていらっしゃるようでございますから、 私のほうから、出てまいりました。 院の陛下がお祖母《ばあ》さんとお言いになりました者でございますよ」 と言うので源氏は思い出した。 源典侍《げんてんじ》といわれていた人は尼になって 女五の宮のお弟子《でし》分で

                      【源氏物語635 第20帖朝顔17】五の宮様のお居間から退出した源氏。その時に 尼になって女五の宮のお弟子分でお仕えしている源典侍に会う。今でも息災であったことに驚く。 - 源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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