江戸深川散歩 『奥の細道ゆかりの地、採荼庵跡~深川東京モダン館』 清澄白河~門前仲町① 仙台堀川 エサを探しているのか、しきりに水面下に潜る鵜 仙台堀川に架かる渡辺橋のたもとにある「採荼庵跡」 採荼庵(さいとあん)は、江戸時代中期の俳人杉山杉風(すぎやまさんぷう)の庵室です。杉風は、名を市兵衛、または藤左衛門と称したほか、屋号を鯉屋(こいや)、俳号を採荼庵、五雲亭(ごうんてい)などとし、隠居したのちは一元(いちげん)と名乗りました。家業は魚問屋で、鯉上納の幕府御用もつとめ、小田原町1丁目(中央区)に住んでいました。松尾芭蕉の門人でもあり蕉門十哲(しょうもんじってつ)の一人に数えられ、『常盤屋句合』(ときわやくあわせ)『角田川紀行』(すみだがわきこう)などの著作があります。また、芭蕉を経済的に支援したパトロンとしても知られています。 採荼庵があった場所については、杉風の娘婿である隨夢(ずいむ