現代人のストレス反応は「氷のモード」が多い ストレス反応には「アッパー系」(炎のモード)と「ダウナー系」(氷のモード)の二通りがあり、それぞれ対応する神経系が異なります。 「アッパー系」は、ストレスがかかったときに、心臓の鼓動や呼吸が速くなり、血圧が上がり、不安やイライラ、焦りを感じたり、胸がドキドキ、ざわざわしたり、息が浅く速くなったり、「寝つけない」「途中で起きてしまう」といった睡眠の問題が発生したりする反応です。交感神経優位な状態と言えます。 一方、「ダウナー系」は背側迷走神経が優位な状態で、体がだるい、活力や興味がわかなくてうつっぽくなる、感情がわかない、やたら眠い、ボーっとする、記憶が曖昧になる、などの反応がそれにあたります。いずれも、血圧や心拍数、覚醒レベルなどが下がる、いわゆる「ローテンション」な反応です。 心療内科医として多くの患者さんと接している中で、気づいたことがありま