オーストラリアで、絶滅したタスマニアタイガーを「復活」させるプロジェクトが始まった。同国とアメリカの研究チームによるもので、数百万ドルが投じられる。 タスマニアタイガーは1930年代に絶滅した。正式名はサイラシン(フクロオオカミ)。背中のしま模様からタスマニアタイガーと呼ばれるようになったが、子どもを腹部の袋の中で育てる有袋類の動物だ。
最後の2頭のキタシロサイのうちの1頭「ファトゥ」は、ケニアのオルペジェタ保護区のサバンナで暮らしている。キタシロサイは、かつてはアフリカの広い地域に生息していたが、密猟と生息地の喪失によって絶滅寸前に追い込まれている。(PHOTOGRAPH BY AMI VITALE) 地球上のキタシロサイは、現在、2頭のメスしか残っていない。このほど、絶滅の危機にあるキタシロサイを救おうと奮闘する科学者たちの国際的なコンソーシアム(共同事業体)「バイオレスキュー」が、米国のバイオテクノロジー企業「コロッサル・バイオサイエンシズ」に協力を求めた。コロッサルは、ケナガマンモス、ドードー、フクロオオカミといった絶滅種の復活を試みていることで知られる。 バイオレスキューのリーダーで、ドイツ、ライプニッツ動物園・野生動物研究所の野生動物繁殖の専門家であるトーマス・ヒルデブラント氏は、当初はコロッサルとの協力に乗り
How much would you pay to see a woolly mammoth? 2027年にマンモス復活、 「脱絶滅」ベンチャーの野望 米国のバイオサイエンス企業のコロッサルは、遺伝子編集技術などを駆使してフクロオオカミやマンモスの復元を目指している。復元担当ディレクターを務めるサラ・オードが、同社の野望について語った。 by Antonio Regalado2022.11.25 3 10 サラ・オードはこの1週間、「ダンナート」というマウスくらいの大きさの有袋類の皮膚細胞について、科学者たちと話し合っていた。細胞は、彼女が勤める「脱絶滅」企業、コロッサル・バイオサイエンス(Colossal Biosciences)宛てにオーストラリアの共同研究者が送ったものだ。 オードの仕事は、その細胞の遺伝子編集を担うチームを率いることだ。チームは、ダンナートの細胞のDNAを遺伝子編集
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