シロクマ先生から、先日出版された本を送っていただいた。 タイトルは「何者かになりたい」。 ちょうど一年ほど前に、先生から寄稿された記事の続編と考えたらよいのかもしれない。 「何者かになりたい」という望みはまだ死に絶えてはいなかった 「えっ? その……『何者かになりたい』って気持ちって、今の若い世代にも通じるんですか?」 私がそう問い直すと、彼は 「そういう気持ちを持っている人はまだいますし、私にも『何者かになりたい』気持ちはあります。」 とはっきり答えてらっしゃった。 「何者かになりたい」という欲求は、まだ死に絶えてはいなかったのか。 (Books&Apps) 上の記事では、先生は「大人にばれないように「何者かになりたい」と熱望する若者には共感しかない。」と締めくくっていた。 * さて、私が「何者かになる」というフレーズに出会ったのは、2012年に出た、朝井リョウ氏の著作が初だった。 直木
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