漢字を間違える、九九が覚えられない。子どもの勉強を見ていて、もどかしくなった経験はありませんか? 小児神経の専門家によると、人は見る力や聞く力など、生まれつき持っている感覚の強弱により、得意な学び方にも違いがあるそうです。 にさんがろく、にしがはち……子どもの頃、学校で繰り返し唱えた人も多いだろう。この九九の暗唱、誰にでも覚えやすいわけではないという。苦労したという人は、自分の「認知特性」に合っていなかったのかもしれない。■認知特性は大きく3タイプ 小児神経専門の本田真美医師によると、認知特性とは物事を理解したり、記憶したりする方法。文字や文を読み、頭の中で映像化して考えるのが得意な「言語優位」、見たものをカメラのように記憶する「視覚優位」、言葉などを音声として取り入れる「聴覚優位」と、大きく3タイプに分かれる。択一式の質問に40問答えると、自分の傾向が見えてくるという。 視覚優位の子には