六本木、国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展」でひと際人気を集めている作品がこちらのギュスターヴ・モロー「オルフェウス」 ギュスターヴ・モロー「オルフェウス」1865 油彩・板 ⒸRMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF オルセー美術館展 2010 公式サイト 虐殺された詩人で竪琴の名手であるオルフェウスの亡骸を抱きかかえ、生れたばかりの我が子をいとおしむかの如く目を細めじっと見つめる美女。 その足元にいる2匹の亀のどこか滑稽でひょうきんな姿とは対照的に憂いに満ちたその立ち姿には、世代や言語、宗教といった壁を超え観る者に訴えかける切なさに満ち満ちています。うっとり。 今回のオルセー美術館展にはこの1点しか展示されていませんが、ある意味これで十分。このクオリティーの作品が5枚10枚とあったらとてもとても。。。