この記事は認証セキュリティ情報サイト「せぐなべ」に掲載された「架空世界 認証セキュリティセミナー 第3回『架空世界で生体認証』」(2017年8月10日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。当時未発売だった製品やサービスの記述などは、本記事掲載時の状況に合わせて編集しています。 人間の細かい差で認証する「生体認証」 ……それでは講義を始める。 まずは前回のおさらいからだ。「所有物認証」として「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の「シーカーストーン」、「水戸黄門」の「三つ葉葵の印籠」、「遠山の金さん」の「桜吹雪の刺青」を紹介した。いずれも個人が所有している「鍵」となる物体が認証のキモとなるものだった。 さて、今回は「生体認証」だ。人間は全て千差万別の特徴を持っている。それを利用し、例えば「顔」や「声」、または「指紋」や「虹彩」のような、双子であっても全