シャクヤクって華やかな花だね。 花びらが薄く透けてみえるときが美しい。 わたしの賞賛に答えて花びらがゆれる…まあ、風が吹いてるわけだが。 ここには牡丹が咲いていた。父がシャクヤクに接ぎ木かなんかをして、牡丹を咲かせていたんだけど、私の代になって、牡丹は消えて、シャクヤクが咲いた! ほへぇ。 フジのはなし。 フジがわあっと咲くと、わたしはテーブルでコーヒーをはふはふといただく。 大きな花瓶の横にクッションを敷いて本も読む。 どちらの場所も、私の視界にはフジ、フジだらけ。 特に雨が降るとフジの薄紫が雨にけぶって、…わたし、幸せだなあ、って思う。 そして、ひとときの幸せは、日常に紛れて消えていくんだ。 写真左下がフジ。 ところがぁ!今年、フジは咲かなかった! 仰天! 神さま、あなたですか?意地悪したのは。 いえいえ、分かってますよ。花芽も無視して春先にバッサバッサと枝をはらったわたしが悪いんです