2018年9月、アフリカ、ボツワナのチョベ国立公園で、朝から野生動物を観察していたビクトリア・インマン氏は、いつもと何かが違うことに気付いた。 時刻は、午前6時45分。チョベ川の近くの池には25頭のカバがいる。しかし、この日に限って、池にはカバが1頭もいないように見えた。そして、水面には何かが浮いている。 オーストラリアのニューサウスウェールズ大学で生物学を専攻するインマン氏は、浮いているのが幼いカバの死骸だとすぐにわかった。生後6カ月ほどだろう、ブタほどの大きさの子カバの亡骸だったのだ。(参考記事:「【動画】ワニと遊びたくなったカバの子、結末は…」) 突然、1頭の雌のカバが現れ、慌てた様子で死骸に泳ぎ寄った。インマン氏は池から離れて観察することにした。最初はこの「悲しみ、混乱した」雌のカバ(おそらく子カバの母親)だけだったが、その後群れのすべてのカバが加わり、11時間にわたってナイルワニ
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