出生届が出されず戸籍がないまま暮らしているいわゆる「無戸籍」の人は少なくとも全国で200人に上ることが法務省が初めて行った調査で分かりました。 親の離婚などが原因で出生届が出されず戸籍がないまま暮らしている「無戸籍」の人について、法務省は全国の市区町村を通じて初めての調査を行いました。 その結果、今月10日の時点で戸籍がない人は少なくとも全国で200人に上ることが分かりました。 このうち、全体の90%余りを占める182人は19歳以下で、20歳以上の人も18人いました。 民法では、離婚が成立する前に妊娠した子どもや離婚後300日以内に出産した子どもは前の夫の子と推定すると規定されていて、血のつながりがなくても子どもは夫の戸籍に入ることになります。 このため、DV=ドメスティックバイオレンスなどで母親が夫の暴力から逃げている場合などには居所を相手側に知られないよう出生届が出されないケースも多い