平泉澄の『武士道の復活』という本がたまたま図書館のリストにあったので注文してみた。 400頁もある大きな本だ。昭和8年の出版。 「多年に亘る道徳的頽廃と経済的貪婪との為に行詰れる世界が、その辿りつつある自滅の途に踵をかえして、正しく雄々しく新しく清く蘇らんが為には、或いは百年、或いは二百年三百年の長き間、西欧の支配に膝を屈し、その物質偏重利己第一の弊風の跳梁跋扈に委ねたる亜細亜の、再び己の本分に目覚め、己の行くべき道にかえり、己の真面目を発揮せん事を、緊急必要とする。」p1 と冒頭で、亜細亜の覚醒、西欧との戦いの予感を高らかに歌いあげている。 武士道と言いながら、時代を作っていくという気概にあふれた「亜細亜の自覚復興」がテーマのようだ。 「之を客観的に考察する時、失われたる亜細亜における唯一の世界的強国として、亜細亜を指導し、鼓舞し、保護するの大任は、まさしく日本に帰しなければならぬ。」p
![2007-02-11](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)