人手不足。日本における採用市場の現在は、この一語で言い尽くせるようだ。 厚生労働省が2017年5月30日に発表した有効求人倍率(季節調整値)は1.48倍、総務省が同日発表した4月の完全失業率(季節調整値)は2.8%。 前者は求人数が求職者数を上回っていることを意味し、後者は15歳以上の働く意欲のある人のうち、職がなく、求職活動をしている人が100人に3人未満であることを示している。 実際、採用市場は活況を呈しており、「企業が採用活動に割く予算やリソースも大きい」と増井氏は語る。 ただ、詳しく見ていくと、新卒採用と中途採用では少し風景が異なる。学生にとっては、企業から内定が取りやすい状況だが、転職者はというと、企業との間でスキルや意識のミスマッチが発生しているというのだ。 「企業としては、少子化やグローバル化により競争環境が厳しくなる中で、転職者に求めているのは仕事への意欲。一方、求職者の多
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