2021年7月、ミュージシャン・小山田圭吾氏は表舞台から姿を消した。過去に雑誌に掲載された自身の“いじめ告白”記事がSNS上で炎上し、東京オリンピック開会式音楽担当の辞任を余儀なくされたのだ。 炎上の発端となったX(旧ツイッター)の投稿がされたのは、就任が発表された翌日の早朝。その後、どんどん過熱するバッシングに小山田氏と周囲の人々は追い込まれていく。 ここでは、ノンフィクション作家の中原一歩氏が小山田氏本人や関係者に取材してまとめた『小山田圭吾 炎上の「嘘」 東京五輪騒動の知られざる真相』(文藝春秋)より一部を抜粋して紹介。炎上の影響は小山田氏の家族にも及び、ついに「殺害予告」にまで発展する――。(全4回の4回目/最初から読む) 小山田圭吾氏 ©時事通信社 ◆◆◆ ホテルでの逃亡生活 炎上は本人以外にも影響を与え始めていた。リハーサルの最中、家族からあるメールが入る。 「週刊誌の記者らし
![深夜に玄関チャイムが鳴り続け、留守電に「殺す」と何十件も…“いじめ告白”炎上の裏で、小山田圭吾と家族を苦しめた「殺害予告」 | 文春オンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4ee28aae1e46eacbdef34487942935fea3c7cc79/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbunshun.jp%2Fmwimgs%2F3%2Fc%2F1200wm%2Fimg_3c399dfe35d9bbe5183d6735fd44e89f94846.jpg)