もう10年近く前になるが、mixiで、これからはレズをテーマにしたフィクションがも少し脚光を浴びるんじゃないか、という予想を書いたら、それから2,3年のうちには「百合」というキーワードがオタク文化圏の覇権を狙うまでの地位に成り上がった。 2005年時点でもいくつかの萌芽を見ることはできたのだけれども、まだ当時、百合はほとんどの人にとって意識されていない趣味だった。 私は当時、百合、レズ文化がゲイ、やおい文化に比してそれほど認知されていない理由として、 同性愛を権利として主張するだけの社会的地位を男性が長いこと独占していたことが、文芸としてのレズ作品の成立を遅らせた。 これは体現媒体としての不成立の原因。 また、恋愛そのものに対する男性の想像力の貧困が、鑑賞媒体としての女性同性愛作品の不成立の原因だろうか。 レズ文化の需要 と書いていた。 女性の同性愛が、「この私」の問題として共感を訴えかけ