「現在、日本で最も有名な占い師は誰か?」と言えば、それは間違いなく細木数子だろう。テレビのレギュラー出演に加え、毎年出版している占い本はどれもベストセラーである。さらに、これまでに出版した本の総販売部数は5300万部を数え、 「世界一占いの本を売った」として、ギネスブックにも掲載されている。 また「六星占術」は、長年にわたり中国古来の万象学、算命学、易学の研究を行った結果、細木数子が独自に編み出したものだというし、彼女は、陽明学の大家、故・安岡正篤(やすおかまさひろ)氏の弟子でもあるという。 自著のプロフィールでは、「安岡正篤氏と出会い、六星占術は単なる占いの域を越えた“人間学”にまで高められた。自然界のリズムにのっとった人間の生き方を絶えず追求し、荒波にもまれている人々に、つねに適切な指針を与えている」とも書かれている。 これだけ見れば、いかにもスゴイ人物のように思えるだろう。 しかし