インターネットにはさまざまな危険が存在します。危険の数だけ,あるいは危険の数以上に,それらを指す用語が作られています。ウイルスやワーム,フィッシングにボット(ボットネット),トロイの木馬,ファーミング,スパイウエア,キーロガー,バックドアなどなど。 これだけ数が増えると,混乱してきます。名前は違っていても内容がほとんど同じであることや,あるものが別のものの“部分集合”であることも少なくありません。また,名前を使う人(ベンダーや組織)によって,定義が異なることも混乱に拍車をかけています。 一つのプログラムが,複数の特徴を持つケースも増えています。例えば,ボットでもあり,トロイの木馬でもあり,スパイウエアでもあるプログラムなど,ザラに存在します。そういったプログラムが出現した際,記事の中でどの言葉を使うべきか,考え込むことが少なくありません。記事を書く側がそうなのですから,読む側はなおさらでし