と変化します。 これはクリシェの典型的な例で、上記で挙げた「C→Caug→C6…」のような流れは 「C」というルート音や構成音の大部分が保持される 構成音の一部が微妙に変化しサウンドに揺らぎが生まれる という特徴を持ちます。 そのため、クリシェの技法はコード進行の安定感を保ちながらも微妙に響きを変化させサウンドに表情をつけたい時などに重宝します。 クリシェの使用例 コード進行が上記で述べたような構造を持つ場合、それらは基本的にすべてクリシェだと解釈できます。 そのうえで、実際のところポップス・ロック等においてクリシェが扱われるケースはいくつかに限られています。 これ以降では、その代表的なものをご紹介します。 1. 「I」の1度を順番に下げる まずひとつ目の例は、コード構成音における「1度」の音を順番に下げていくようにつなげるやり方です。 そもそもコード(三和音)は、例えば「C」の場合 ド=