本気で立ち上げようと思ったら金も時間もかかる ── 今回のやり方の何が問題だったのでしょうか? 津田:著作権者の許諾を取らないで勝手に進めてしまったところがすべてでしょうね。とはいえ、現状で出版社にその手の話を持ちかけても、往々にして「うちも考えていてやりますから」と断られてしまう状況がある。それでは迅速にネットビジネスが展開できないので、エニグモがリスクを取って進めてしまったのでしょう。 出版業界には、明らかに違法な著作物が流通しているコミケを黙認しているという土壌があります。だからあまり強硬な態度には出てこないと思ったのかもしれませんが、実際には日本雑誌協会からサービスの中止要請を受けたという。 「関係ない」と突っぱねてサービスを継続していたら間違いなく訴訟まで行っていたと思いますが、結局、サービスは休止しました。今後はビジネスモデルなどでうまい提携ができるか話し合いを持つ、という感じ
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