また今年も正月の冬山遭難がつづいた。 毎年、どうしてこうも同じような遭難がつづくのだろうか。気象条件にかかわらず無謀な入山をし、無理に動き回ってホワイトアウトで道に迷い、滑落し、疲労凍死する。本人たちに無理な計画や判断で入山しているという自覚がなければ、まったく始末に悪い。 遭難死しないまでも、1ヶ月に1日晴れれば上々といわれる1月の北アルプスに入って、数日雪に降り込められただけで簡単に救助要請をし、地元関係者や警察の救助隊を危険な作業に出動させる。こういうパターンなど、装備と日程と悪天候に耐える力もなしにハタ迷惑な入山をして遭難したといわれても仕方があるまい。 自分たちは道楽の果てに命を落としてあとのことはわからないかもしれないが、肉親の悲しみと関係者の多大な迷惑を思うと、まったくやりきれない気持になる。山での最大の迷惑行為は遭難。彼らは過去の遭難者の失敗から何も学ばなかったのだろ