恋人の浮気を疑ってメールを覗き見することは世間では頻繁にあるらしい。離婚裁判においても、不貞行為の立証にメールが使われることは多い。 しかし、他人のメールを覗き見することはそもそもプライバシーの侵害であるし、場合によっては不正アクセス禁止法に抵触する場合もあるので注意が必要だ。 まずは不正アクセス禁止法の条文を確認しよう。 同法2条4項1号によると不正アクセスとは、 アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能に係る他人の識別符号を入力して当該特定電子計算機を作動させ、当該 アクセス制御機能により制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(当該アクセス制御機能を付加したアクセス管理者がするもの及び当該アクセス管理 者又は当該識別符号に係る利用権者の承諾を得てするものを除く。) をいう。 簡単にいうとIDやパスワードを入力しないとアクセスできない場所に