「2022年の招致合戦に参加して、戦ったわけですけれど、残念ながら敗退しました。負けたことには悔しい思いを今でもしていますし、もっとほかにやり方があったのかなという反省はいつもしています」 久々に間近で見た小倉純二会長の表情は、まるでつき物が落ちたかのようにさばさばしたものであった。スイス・チューリヒで行われた2018年と22年のワールドカップ(W杯)開催地を決める総会から5日後の12月7日、JFAハウスで小倉会長による招致活動に関する記者ブリーフィングが行われた。 それにしても今回の招致合戦の結果は、実に驚きに満ちたものであった。18年大会のロシアについては「それなりに可能性がありそうだ」と予感めいたものがあったが、それまで本命視されていたイングランドが、たった2票しか獲得できず(投票権を持つFIFA=国際サッカー連盟理事は、今回は22名)、1回目の投票であっけなく落選したのは衝撃的