・『そうだったのか! 現代史』池上彰 ・ソ連がアフガニスタンを侵攻するようにアメリカが誘導した ・分割統治 ヨーロッパの強国は、世界各地で植民地支配をする上で、「分割統治」の原則を貫いてきました。たとえばフランスは、カンボジアを植民地にしたときに、ベトナム人を使って間接統治しました。このため、カンボジア人の恨みはベトナム人に向けられ、いまでもカンボジア人のベトナム人嫌いの原因になっています。 ベルギーは、アフリカのルワンダを植民地にしたときに、ツチ族とフツ族という二つの民族を対立させて支配しました。この結果、二つの民族の間に憎悪が残り、1994年の内戦の遠因になりました。 イギリスは(インドの)「分割統治」を進めるために、間接統治と共に、「対立させて支配する」という方式を実行しました。 【『そうだったのか! 現代史 パート2』池上彰(ホーム社、2003年/集英社文庫、2008年)】 古代ロ