財務省は、東日本大震災の復興資金に充てる「個人向け復興国債」の販売促進に向け、人気アイドルグループAKB48など著名人を「復興応援団」として起用するPR活動に乗り出す。利回りの低さから売れ行きが伸び悩んできたためだ。夏のボーナス支給で、家庭の資産運用の見直し時期と重なる6月にあわせて、てこ入れを始める。 第1弾として6月からは横綱の白鵬関が登場する広告やテレビCMなどをスタート。年末にかけて、サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の沢穂希選手やAKB48のメンバーらを順次起用する予定だ。財務省が近く発表する。 昨年12月の販売から、個人向け国債が「復興国債」に改称され、政府は調達した資金を復興費用に充てている。今年5月までの6カ月間の販売は1兆5千億円を見込んでいた。 注目を集めていた初月(平成23年12月)の販売額は、年末のボーナスも流入し、月ベースで3年ぶりに5千億円を超える7454