「ノイズ対策」という言葉には大きく2つの意味がある。ひとつは回路設計者が最も気にする部分、シグナルインテグリティを確保するためのノイズ対策、もうひとつは回路設計者よりEMC技術者が重点を置く放射ノイズ対策である。 後者は、その一部にシグナルインテグリティの改善を含むのでより広い意味での「ノイズ対策」となるが、極端に波形が汚い場合、回路設計者は放射ノイズにかまってはいられない。なにしろ設計しているシステムが正常に動作しないのだから。 波形が汚くなる要因~すなわちノイズの代表的な例は「反射ノイズ」と「クロストークノイズ」である。反射ノイズの多くは伝送線路系のインピーダンスミスマッチに起因し、段付波形やリンギング・グリッチによる波形割れを引き起こす。クロストークノイズの場合は結果としてグリッチや段付波形となるケースが多い。 これらのノイズ対策は、プリント板のパターン変更や終端設計の見直しによって
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