この記事は2015年6月に掲載されたものです。 状況が変わったり、リンク先が変わっている可能性があります。
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◇ 著作権の保護期間を死後70年に延長すれば、作家のモチベーションが上がるという主張がありますが、そんなことはあり得ません。延長しても自分の収入になりませんから。米国のディズニーに代表されるグローバル企業がもうかるだけなのです。 私は保護期間は死後20年くらいでいいと思っています。女房には迷惑をかけているけど、(著作権使用料で)孫の生活まで面倒をみるつもりはない。それが、私たち劇作家の一般的な意見ですね。 日本の演劇界はチェーホフ(1860~1904)が40代で亡くなったおかげで保護期間が早く切れ、彼の作品をほとんど無償で自由に改変して上演してきました。そのことが、日本の演劇界の発展に非常に寄与しました。 一方、保護期間が切れていないテネシー・ウィリアムズ(1911~83)の作品「欲望という名の電車」を、日本の劇団が「女形」でやろうとしましたが、遺族に拒否されました。テネシー・ウィリアムズ
歌舞伎役者というものが、いかに過酷な稼業であるか、なかなか想像できるものではない。 公演が始まれば、ほぼ一ヶ月、休みなしで演ずる。一番大変なのは、昼夜通し公演で、朝から晩まで、休みなしに台詞を吐き、舞台を飛び回り、見得を切らなくては行けない。 声を整え、体調を維持する。その努力は大変なものである。だから、本公演中は、市川海老蔵さんは文字通り劇場と家、あるいは宿舎を往復するだけで、お酒を呑んだりといったことは基本的にしない、そのように聞いている。 歌舞伎役者のオフは短い。公演が終わって、次の公演まで数日間。その間に稽古をつけ、台詞を覚え、初日はもう完璧にこなさなければならない。 それは、人間だから、気晴らしは必要だろう。その息抜きを、公演の狭間のわずか数日でやらなければならない。連日飲み歩いているのではない。海で荒波にもまれている漁師が、数日間陸に上がる、そのような狭間でのことなのである。
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