ギリシャ国会は8日未明(日本時間同日朝)、欧州連合(EU)などが次期支援の条件としている135億ユーロ(約1兆4000億円)規模の歳出削減策などに関する法案を賛成多数で可決した。 国民に一層の痛みを強いる同法案をめぐり、首都アテネでは7日、怒りと絶望に突き動かされた約10万人の群衆が国会議事堂を取り囲んだ。 「国民よ、前を向いて闘え」。 突然降り出した雨の中、国会前のシンタグマ広場にシュプレヒコールがこだまする。 一部の過激派は警官隊に向けて火炎瓶を使用、あちこちで大きな炎が上がった。 警官が催涙弾で応じると、人々は目や口を押さえながら炎で赤く染まった広場を逃げ惑った。 (共同) ★ 各写真はクリックすると拡大します ★