人生の中で、いつが楽しい 「黄金期」だったかと言えば、 いつでも常に「今、ここ」 がそうだったように思う。 幼稚園の時、庭でたくさんの 赤とんぼを見ていた午後。 友だちとふざけていて、 そいつが笑った瞬間に 鼻水が「ばーっ」と出てしまって 他の友だちにびちゃーっと かかってしまい、 「うわあ、汚ねえ!」と 叫んだ日。 たくさんあった絵本を 家のように積んで、「どれどれ、 焼けたかな」と魔法使いのおばあさん のまねをして近づくと、後ろから 「どん」と押して、家が壊れる。 そんなことを何回もくりかえして 妹や大野繁幸くんと遊んだ休日。 小学校の遠足で河川敷に行き、 秋風にコスモスが揺れていた 真昼時。 時間の経過というものは 実に不思議である。 過ぎれば、二度と戻って 来ない。 よくよく考えれば 尋常ではないことが 「今、ここ」の中で常に 起こっている。 日常を陳腐だと思うのは 一種の油断であ
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