福島第1原発の北西にある福島県飯舘村の一部の地域では、屋外にいると約3カ月で推計最大95ミリシーベルトの被曝(ひばく)線量になり、避難や屋内退避が必要だとする調査結果を今中哲二京都大原子炉実験所助教(原子力工学)らがまとめた。 原子力安全委員会は、予測される外部被曝線量が10~50ミリシーベルトの場合は屋内退避、50ミリシーベルト以上は避難との指標を示している。村の大半は、原発事故を受けて政府が自主避難を呼び掛けた半径30キロ圏の外だが、今中さんは「計算上、基準値に達している可能性がある」と指摘。以前から村づくりで協力している糸長浩司日本大教授は「30キロ圏にこだわらず、汚染状況に応じた対応を取るべきだ」として、子供や妊婦らの屋内退避と建物などの除染を村に提言した。 今中さんらは3月28、29日に調査。車の中で測定した放射線量は最大毎時20マイクロシーベルト、車外では最大毎時30マイクロシ
1 2011 年 4 月 4 日 3 月 28 日と 29 日にかけて飯舘村周辺において実施した放射線サーベイ活動の暫定報告 飯舘村周辺放射能汚染調査チーム 今中哲二(代表) 京都大学原子炉実験所 遠藤暁 広島大学大学院工学研究院 静間清 広島大学大学院工学研究院 菅井益郎 国学院大学 小澤祥司 日本大学生物資源科学部 3 月 11 日に発生した福島第1原発における事故に関連し、原発サイトから北西方向 25km~ 45km に位置する飯舘村において、福島県内の他地域に比べて汚染の大きい、ホットスポットと 推定される放射能汚染の生じていることが認められた(添付1) 。当該地域に住民が居住中である という事態の緊急性に鑑み、ホットスポットの広がりの概略を把握するため、3 月 28 日と 29 日 の両日、飯舘村当局の協力を得て放射線サーベイ活動を実施した。 ◇サーベイ参加者 今中哲二 京都大学
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