お盆のさなかのことである。キャリア十分の国際弁護士を、弁護士の卵の慶応大学院生が急襲する傷害事件が起こった。刃渡り6センチの枝切り鋏は確実に股間を捉え、“出っ張っていたモノ”を切除したのだ。さて、21世紀の医療はその下半身を蘇らせることができるか。 *** 「他人の女房と枯れ木の枝は、登り詰めたら命がけってえんだ。碌なことねえぞ、どこのカミさんなんだ」 これは、古今亭志ん朝が演じた古典落語『紙入れ』のハイライトのせりふである。女房を寝取られたことに気付かない間抜けな旦那、その女房、そして間男。この三者が織り成すやりとりにくすぐられるのだ。 その筋はと言うと――、 「亭主は今晩いないから」 とおかみさんから手紙をもらった若い衆。逡巡しつつも、彼女のもとを訪ねる。が、図らずも帰宅した旦那。裏口から若者は逃げおおせたものの、件の手紙をしまった紙入れ(財布)を忘れてきてしまう。明くる朝
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