2010年4月、SFCは開設20周年を迎える。しかし、「問題発見・問題解決」を掲げるSFCでありながら、20年経ってもなお答えの出ない問いが存在する。それが、「SFCらしさとは何か」である。今回のアゴラでは、卒業生の視点から「SFCらしさ」を語ってもらった。 閑歳孝子さん(株式会社ユーザーローカル) 2001年環境情報学部卒業 SFCは素の自分を発見した場所 幼少期から通信に強い興味がありました。誰に教わったわけでもないのに地域の草の根BBSにつなごうとしたのは小学生の頃。高校生のときにはお小遣いを貯めてパソコンを購入、パソコン通信を始めて「ここにはいない誰か」とつながる快感を知りました。でも、周りには同じような興味を持っていた人は誰もいません。夜な夜なNiftyServe(当時のパソコン通信最大手)につないで掲示板を巡回しているなんて、親にも友達にも言える雰囲気ではありませんでした。 S