日本永代蔵 6巻 [1] - 国立国会図書館デジタルコレクション ※この記事では国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜改変して使用しています。 【原文】 娘《むすめ》大人《おとな》しく成《な》りて、頓《やが》て娌入《よめい》り屏風《べうぶ》を拵《こしら》へ取らせけるに、 「洛中盡《らくちゆうづ》くしを見たらバ、見ぬ所《ところ》を歩行《ありき》たがるべし。 源氏、伊勢物語ハ、心の徒《いたづら》になりぬべき物なり」 と、多田《たゞ》の銀山《かなやま》出盛《でさか》りし有様、書《か》ゝせける。 此の心からハ、いろは哥[ここでは「いろはにほへと~」のいろは四十七文字のことではなく、いろは短歌(後述)のこと]を作りて誦《よ》ませ、女寺《をんなでら》へも遣《や》らずして、筆の道《みち》を教《をし》へ、酔《ゑ》ひもせず[いろは四十七文字の最後の一節]京[いろは四十七文字の最後に「京」が加えられる
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