朝がきた 体調万全、穏やかな日だった。 こんなに手術を繰り返す人生になるなんて。って何度思っただろう でもおかげで健康の大切さに気付いた。 いつも通りに着替えていざ手術室へ 何度も手術を経験しているからもう平気だと思っていたけど、手術室の前に立つとやっぱり辛くて悲しい。 この場所に来るとより一層、がん患者という現実を突きつけられるし、周りへの感謝や申し訳なさが押し寄せてくる。 「人はどんなことにも慣れられる存在だ」 これはドストエフスキーの名言の一つ。 人間は、生きていくためにはどんな過酷なにも次第に順応し、その環境に慣れるようになっていくのだとか。 ドストエフスキーは、死刑宣告を受けたり極貧生活を送ったりとなかなかヘビーな人生を送っている。 そんな人の言葉はとても重みがあるとは思う。 でも、「どんなことにも」てどこまでだろう 確かに、最初の手術に比べると恐怖心は薄れた。 これが慣れだろう
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