ちょっと面白い説を聞いたことがあります。 日本人は油を高温で熱した風味を好むが油そのものはやや苦手。なので、一度揚げたものに熱湯をかけたり蒸したりして「油抜き」する手法や、汁に浸したり煮たりして油を分散させる料理が発展した。 というものです。 確かにこのような手法は日本以外ではほとんど見ないような気がします。 最近は日本でも 「揚げ物は揚げたてをクリスピーな状態で食べたい」 というニーズが増えてる気もしますが、こういう 「せっかく揚げたものをべしょっとさせる食文化」 も、やっぱりしっかり残っていってほしいと僕も強く思います。天丼、かき揚げせいろ、百合根饅頭、どれもシナっとなってるからおいしい! クリスピーであることは決して「本懐」ではなく、バリエーションのひとつにすぎないのだ、と僕は主張したいです。 さて、次は汁側からの視点で。 天ぷらうどんやたぬきうどんなんかは、揚げ物が汁の方にも影響を
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