藤原 伊織(ふじわら いおり)、1948年2月17日 - 2007年5月17日)は、日本の男性作家。大阪府大阪市出身[1]。本名は藤原 利一(ふじわら としかず)。 経歴・人物[編集] 大阪府立高津高等学校、東京大学文学部フランス文学科卒業。電通に勤務する。 1977年、「踊りつかれて」で野性時代新人文学賞佳作を受賞(藤原利一名義)。 1985年、『ダックスフントのワープ』で第9回すばる文学賞受賞する。 その後、原稿依頼を断っているうちに注文が来なくなり、発表が途絶える。 1995年、ギャンブルでかさんだ借金の返済のため、賞金1000万円を目当てに『テロリストのパラソル』を江戸川乱歩賞に応募し、受賞する[2]。 翌年、同作で直木三十五賞も受賞した。 それまでに乱歩賞受賞作が直木賞の候補になったことや、乱歩賞受賞作家が直木賞を受賞した例はあったが、同一の作品で二賞を受賞したのは史上初であった