トリポリ(CNN) 米中央情報局(CIA)とカダフィ政権下のリビア情報機関との緊密な関係を示す文書がリビアの情報機関本部で見つかった。同文書からは、リビアが大量破壊兵器開発計画を放棄した2004年以降、リビアと西側諸国の情報機関が協力関係にあったことがうかがえる。 CNNが3日にリビア情報機関や国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチから入手した文書によれば、リビアは、カナダや米国、欧州で反カダフィの活動に関与していたイスラム過激派とみられるグループに関心を持っていたのに対し、米英はリビアが持つ国際テロ組織アルカイダに関する詳細情報に関心を寄せていた。また、00年代半ばにCIA長官を務めたポーター・ゴス氏と元リビア対外情報局長のムーサ・クーサ氏との連絡記録も残っていた。 見つかった文書からは、西側諸国がテロ容疑者をリビアなどの第三国に移送し、現地で尋問を行っていたことも明らかになった。米紙