齋藤:テストを開発・実施する上で、(そのテストが利用される)市場の環境・ニーズを把握し、テストがその目的にふさわしく機能しているかを検証し続けることは開発機関にとって重要なテーマです。TOEICテストを開発・制作しているアメリカの非営利テスト開発機関Educational Testing Service(ETS)は、2004年に世界11カ国で調査を行い、働く環境の場でどのような英語能力が必要とされているかを調査しました。 TOEICテストは一般の場面、もしくは国際的な職場環境での英語によるコミュニケーションを測るテストですが、調査の結果、現在求められている能力を測定するには、問題形式を一部変更するのが妥当だということがわかったのです。そこで、More Authentic(より実際的な)をコンセプトとして、今回のリニューアルが行われました。 齋藤:会話や読む文章が長くなっていると