千葉県市原市は24日、「チバニアン」(千葉時代)の年代名を目指す同市田淵の養老川沿いの崖面に痕跡が見られる国指定天然記念物で、約77万年前の地層「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」(河川区域を含む約2万8500平方メートル)について、調査研究のための立ち入りを妨げてはならないとする罰則付き条例を制定すると発表した。 反対者が地層に隣接した土地の賃借権を取得し、約77万~12万6千年前の地質年代の基準地条件である調査研究の自由な立ち入りが保証できなくなったことなどに対する措置という。 条例案は、学術的な調査研究の試料採取を目的とした立ち入りを拒み、妨げてはならないとし、従わない場合は5万円以下の過料を科すとしている。条例案は9月市議会に提案される。 チバニアン認定をめぐっては、国際学会が行う審査の4段階のうち、国立極地研究所などのチームが申請し2段階を通過した。9月が3次審査の申請期限となって