カダフィ政権、東部の支配失う=リビア「分裂」、死者1000人か−軍の離反も進む カダフィ政権、東部の支配失う=リビア「分裂」、死者1000人か−軍の離反も進む 【カイロ時事】ローマからの報道によると、混乱の続くリビアの旧宗主国イタリアのフラティニ外相は23日、リビア東部が「もはや政府の支配下にはない」との認識を示した。外相はまた「国中で暴力行為が起きている」と述べ、騒乱が各地に広がっていることに懸念を表明した。 リビアは15日の反政府運動の発生から9日目。最高指導者カダフィ大佐が陣取る首都トリポリを含む西部と、反政府勢力が諸都市を押さえる東部とに分裂する異常事態となった。 カダフィ大佐は22日の演説で、反政府勢力を「テロリスト」と非難、「最後の血の一滴まで戦う」と宣言している。カダフィ政権包囲網が狭まり、崩壊過程にあるとはいえ、今後さらに流血の事態が続く恐れもある。 フラティニ外相は