知識と情報 50人が難逃れる 3月19日 18時14分 東北の沿岸を襲った大津波は、自治体などの事前の想定を超え、指定の避難場所に逃げた人でも被害にあったとみられていますが、宮城県七ヶ浜町では、避難場所に逃げた住民およそ50人が、事前の知識とラジオの情報を基に、とっさの判断で避難を続け、難を逃れていたことが分かりました。 仙台市に近い七ヶ浜町は、町の面積のおよそ4分の1が津波で浸水し、町によりますと、19日現在で42人の死亡が確認され、今も37人の行方が分かっていません。町の東部と北部の2つの地区では、宮城県沖地震の想定に基づいて住民みずからが防災マップを作り、地域の高台を避難場所と決めていました。今月11日には、想定を超える大津波で2か所の避難場所が浸水しましたが、このうち花渕浜地区の避難場所だった「同性寺」という寺の駐車場では、避難した住民47人全員が難を逃れていたことが分かりました。