建造に際し、日本郵船では競合する北ドイツ・ロイド(英語版)の「シャルンホルスト」(18,300トン)[注釈 2]などを徹底的に研究[10]。大阪商船出身の海事史家である野間恒は、新田丸級貨客船は「「シャルンホルスト」に似通っている」と述べている[11]。内装面では、やはり優秀船舶建造助成施設の適用により建造された大阪商船のあるぜんちな丸級貨客船と同様に「日本調のモダン・スタイル」の装飾を導入したが、これは日中戦争勃発後という時節柄も多少は影響していたものの、日本郵船の貨客船におけるこれまでの装飾傾向とは明らかに一線を画していた[12]。日本郵船の貨客船、例えば「浅間丸」(16,947トン)や「氷川丸」(11,622トン)、「照国丸」といった貨客船での装飾は、一言でいえば「欧風」であった[12]。三菱長崎造船所では、あるぜんちな丸級貨客船での経験をもとに、中村順平や村野藤吾などといった当代一
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く